007シリーズの新作公開キャンペーンの一環なのか、Amazonプライムビデオで過去作が無料公開していたので1作目から観たんです。人生初ボンド。

で、3作目 ゴールドフィンガーの冒頭、ライターの火で時計を確認するシーン。
違和感に目を疑いました。
なんか腕時計のベルト細くなかった！？ラグと隙間空いてたような？？？
巻き戻して確認……やっぱり細い。ラグ幅より3～4mmは細い。
（是非 goldfinger watch で画像検索して見てほしい）
色々調べてみると『外しの美学』なんて言われていたりもするようですが、白いタキシードでキメてるのに時計はベルト幅が合ってないってのも凄い話。さておき、改めて件のシーンの時計を現代の目線で見るとダイバーズ黎明期のデザインって色々と面白いな、と。
ガードレスで8mm径のリューズとか現行ダイバーズではまずありえないし、ベゼルに0-15のミニッツマークが無いのは現行はISO規格的にNGなんだっけ…？
38mm以下の小ぶりなダイバーズ自体が絶滅してる気もするし…みたいな。

まあその時は、面白い時計があったんだなーくらいに思っていたのですが。
しばらく後にこの投稿を見ちゃったんです。で、
SKX023のリューズガードレス良いなぁ
→SKX023って38mm径なんだ
→これはボンドっぽいの作れるのでは
という流れからパーツを物色し始めることに（前説終わり）

ベースは上記の通りSKX023。
ベゼル以外は手を入れる予定なのでメカ不良・ベルト無しの中古を格安ゲット。

これを全バラして洗浄、ケースはリューズガードを削り落とします。
不良メカはSNXE95から外した7S26Aをドミノ移植。
ベゼルインサートは0-15分のミニッツマークを塗りつぶして5ミニッツ仕様に。

リューズはSKX023純正が5mm径。これを8mm径のデカリューズにしたい。
ところがセイコー用を探しても全く見つからない。7mmはゴロゴロしてるのに。
苦肉の策として汎用の8mmリューズをくり抜いたものを純正リューズにかぶせてメタルロックで接着。見た目は8mm径で中身は純正のリューズを作りました。

文字盤・3針・風防がクリスマス直前に到着したので急いで組み付けて自分へのクリスマスプレゼント完成！

交換パーツは
文字盤：AliExpress
3針：AliExpress
風防：AliExpress トップハット ミネラルガラス

8mmデカリューズ。デカい。ボーイの7mmリューズを大きいと思ったことはなかったんですが、ガードレスで8mmは何事かと思いますね。なんだこれ。

あくまでオマージュなのでケースサイドはセイコーっぽい丸みのある形状に。
サイドとＣ面はポリッシュ、フェイス面はブラッシュで仕上げてます。

インサートの 10 の字体を微妙に変えてるのが地味なこだわり。

ミニッツサークルありの文字盤と3針はパティーナ風。ヤレた純正インサートやトップハット風防と合わさってレトロ感マシマシ。
文字盤は下段の表記が水深＋モデル名の２ラインなら完璧だった。有りそうで無い。惜しい。

ブレスレットはStrapcode Super-O Boyer。
ぶっちゃけベースのジャンクSKX023より高価い。
流石はSKX023専用、フラッシュフィットの収まり具合が素晴らしい。

こっちはAliExpressで見つけたボンドカラーのNATOベルト。
シートベルトっぽい素材で一般的なNATO G10のナイロンより滑らかな肌触り。
こちらのほうが『ボンドっぽい』ので当面はこれを使うつもり。