中秋の名月に間に合いました。
ベースはみんな大好きSNK809。
これを全バラして手を入れます。
交換パーツは
文字盤:DLW Moon No Date
時分針:DLW Mil Spec Stealth
秒針:DLW Mercedes Stealth
風防:AliExpress Sapphire Double Dome Blue AR
ムーブメント:NH-35(カレンダー外し)
ベルト:スエード ネイビーブルー
ケース、ベゼル、リューズ、尾錠はサンドブラストしてからブルーイング。
ブルーイングは銃の表面処理に使われてた黒染処理で、今回はステンレス専用のブルーイング剤を使いました。
…SUSの番手次第で染まらないとは聞いていましたが、ケースが全く反応せず。
ベゼルとリューズはややムラのあるグレーに、尾錠は真っ黒。
余談ですがピンセットの先も真っ黒になりました。
DLWのMoon dial、これ、ショップには正面からの写真しかないし単なるプリントだと思っていたんですよ。
ところがなんとこの文字盤、表面に凹凸があります。
文字盤の黒い箇所ほど凸凹してるので、斜めから光が当たると立体感が出ます。
凄い。
全体はこんな感じ。
スエードのベルトは毛羽の向きで陰影が出て月夜っぽいかなと。
全面にデザインがある文字盤の場合はスケルトン針が定番だと思うのですが、今回は小細工をするために夜光なしのステルス針を選択。
昼間の視認性、大変良いです。
小細工の結果がこちら。夜光は針の裏に塗ってあります。
盛り盛りに塗ったので、実際は写真よりも明るいくらいによく光ります。
これを思いついたときは『すごいこと考えた!』って思ったんですが、調べてみたらモンディーン(スイス国鉄時計で有名なとこ)がすでにやってました。ぐぬぬ。
2月に思いついて以来のんびりパーツ揃えたり加工したりしていたら8月に
→夏休み初日に組み上げようとしたらベゼルパッキンを噛ませちゃって使用不能
→問屋が夏休みで休み明けまでお預け(店長様、その節はお世話になりました)
→組み上げてみたら秒針の夜光が厚すぎて分針と干渉
→手直しして完成!!
と紆余曲折あって中秋節まであと3日。
台風一過で晴れるといいですね。
Haltaさんこんにちは(初めまして)
針の裏に夜光とは考えましたねー‼️
日蝕?月蝕?みたいでずっと見ていられそうですね❗
YOSHIPI-さん、こんにちは。
このアイデアを思いついたときは心の中でガッツポーズでした。
実際にやってみると、夜光が少ないとうまく光らず、多いと厚くなって他の針に干渉するという…
モンディーンは夜光フィルムにして厚さを抑えているようでメーカーは流石だなと。
そうそう、イメージとしては月蝕です。
ケースに入れるまで気づかなかったんですが、チャプターリングで反射した光が金環蝕みたいに見えるんですよね。
秒針の動きで光り方がどんどん変わるので面白いです。
Haltaさま
月の文字盤は本当にデコボコしてんですね、凄い。
黒染めはなかなか難しいですよね。いい薬が輸入中止になって、売ってるものではなかなか染まらなさそうですよね。
黒錆ですからステンレスはなかなか上手く染めにくそうです。
色々研究中ですが、青く染まったりムラになったり、です。
SHUKUさん、こんにちは。
文字盤の立体感、表情の変わり具合を写真で伝えるのは難しいですね…
黒染め、自分が使ったのはG.スミス.S シャイニーブルーのステンレス用です。
評価はまちまちですが、そもそもオーステナイト系SUSは染まりにくい(SEIKO5はSUS304?さすがに316ではない?)って話もありますし、SEIKO独自の表面処理が悪さしてる可能性もありそうです。
気泡がつくとムラになったりして、なかなかに面白い処理ですよね黒染め。
Haltaさん!いろいろ、ありがとうございます!
今日は良い天気です!^^
で、この中秋の名月の時期にタイムリーすぎるナイスなタイミングで、実に素晴らしい投稿!
しかも3針の裏に夜光を施されるなんて、何とも渋い発想!!
そんな侘び寂びな発想は日本人以外に無いと思いましたが、スイス野郎が既にやってましたか…
この情報にも驚きました。いろいろ、ありがとうございます。
店長さん、こちらこそありがとうございました。
こちらの十五夜は朧月夜でした。
夏休みに完成させる予定がやらかしたのでギリギリでしたね…
針裏夜光はシンプルな文字盤+モノトーン針をどうやって光らせようか考えたときの思い付きでしたが、うまくいって良かったです。
先達のモンディーンも正に『シンプルな文字盤+モノトーン針』なので同じ発想だったんでしょうね。